BSPC研究会は2000年7月に設立され、高炉スラグ微粉末(BSPC)を用いた高耐久性プレストレストコンクリート(PC)構造物の研究・普及を目的に活動しています。BSPCは鉄の製造過程で副産される環境配慮型材料で、焼成工程不要のためCO₂排出を抑制し、強度発現が早く、クリープや乾燥収縮にも優れています。BSPCを用いたPC構造物は塩分浸透を大幅に抑制し、ASRや凍結防止剤による腐食にも強い特長があります。沖縄県沿岸部での長期暴露試験でも効果が実証され、2025年3月末時点で橋梁上部工への適用は423件、PC床版施工実績は102件に達しています。持続可能な社会インフラ整備に向け、技術の普及拡大を目指しています。
「セメント新聞」_2025年10月13日 第3671号_P7
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